大造り物とは
大造り物とは
What is OTSUKURIMONO
八朔祭の主役「大造り物」。大きいもので高さ約5メートル、長さ約7メートル。材料はすべて山野に自生する植物が使われています。
制作テーマは、各連合組により異なり、世相の風刺や庶民の願望など上品な洒落を混じえたもの。そして、これは当日まで秘密とされています。
昔、「大造り物」の秘密を守るため、他の組から嫁いできた愛妻を里帰りさせていた時代もあったとか。
今でも制作に関することは祭り当日まで明かされません。時代の移り変わりとともに、様々な要素を加えながら受け継がれてきた大造り物。
その制作方法は、知れば知るほど驚きです!
大造り物の作り方
How to make
01
構想~小屋掛け
step1
各連合組で、どんな材料で何を作るかなど「題材」を決めるための制作会議を開きます。
現在の「小屋」が建てられる前は、大造り物を制作する「小屋」は毎年足場を組むところから作っていました。そして、制作状況が外から見えないようブルーシートなどで覆われスタートします。
現在の小屋は、完成後の展示スペースも兼ねた作りになっています。
02
材料集め
step2
大造り物には、大量の自然の素材が必要でその材料集めは最も大変な作業のひとつです。材料を集めるために阿蘇や宮崎、天草、遠くは大分まで行きます。
03
骨組み
step3
大きいものになると、高さ5m、重さ2t近くにもなる大造り物。自然素材を取り付けるうえで、骨組みが最も重要な作業になります。出来上がってしまうと見ることのできない骨組みも大造り物の魅力のひとつです。
04
下地作り
step4
自然の材料で仕上げを行うには下地をつくる必要があります。制作物によって竹や自然素材を駆使しながら骨組みの形状に合わせて作っていきます。
05
材料の加工~部材作り
step5
自然の材料を取付場所に応じて、色・形を選別します。大きさによって連結したり、束ねたりして、作品に適合した部材を作りだします。
06
肉付け
step6
何日間もかけて集めた材料を、出来上がった下地に取り付けていきます。巨大な大造り物全体を覆うには相当な時間がかかり、数度の手直しを繰り返し完成させます。
07
完成
step7
大造り物は、前夜祭までに完成させます。出来上がった大造り物は各組の展示場所に展示され、祭り2日目(日曜日)に引き廻されます。大造り物は伝統と共同、創意工夫の素晴らしさを私たちに教えてくれます。